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ホテル白馬 しろうまの湯
(Hotel Hakuba Shiroumanoyu)



 春スキー真っ盛りである。春スキーの楽しみ方は様々であろうが、体力が落ちてきた私のような中年には、早起きして朝一番からの2時間が勝負だ。日差しが強くなって雪が緩み、斜面が荒れてくると極端に足が疲れるからだ。もちろん、雪が緩むと今度はコブが滑りやすくなってくる。春スキーは、朝一番とその後のコブ。これに尽きる。

 今回紹介する温泉は、ホテル白馬の「しろうまの湯」である。それにしても、「白馬」とはまたシンプルな名称である。白馬にはたくさんの宿泊施設があるが、「白馬」そのものであって、それだけである宿泊施設は、正真正銘ここだけなのだろうか。とすれば、このホテルはかなり由緒正しいものと言えるかもしれない。

 ホテルは敷地の関係で長手方向が東西になっている。これは、せっかくの白馬の山々(正確に言えば「後立山連峰」)を眺めるには不利な方向だ。しかし、ホテル白馬は、建物の形状を工夫し、ほとんどすべての部屋から西側にある山の眺望を確保したのだ。「山の眺望なくして、ホテルの価値なし」というオーナーあるいは設計者の意気込みが感じられる。

 ホテルの駐車場に出てみると、八方尾根スキー場が正面に見え、その右側に白馬三山が見える。このホテル以外に高層の建物があまりないので、心ゆくまでこの眺望を楽しめるというわけだ。

 ホテル白馬の「しろうまの湯」は、塩の道温泉である。塩の道温泉は、白馬村内のいくつかの立ち寄り温泉(ガーデンの湯倉下の湯岩岳の湯)でも楽しめるが、ホテル白馬に宿泊すれば、それが何度でも楽しめるわけだ。

 その温泉は、内湯と露天風呂で構成されたシンプルなものだ。特に露天風呂がいい。丸い浴槽の底を見れば、温泉の成分がこびりついているのが見える。そして、外を見やれば、山がちゃんと見えるではないか。露天風呂にはベンチもある。

 内湯側は広い浴槽だ。露天風呂も内湯も湯温は低めで、長湯が可能だ。洗い場は7箇所と少ない。リンスインシャンプーとボディーシャンプーは完備。ちなみに、女湯の脱衣室には、クレンジングオイル、化粧水、乳液があり、男湯の脱衣室には、トニック等が用意されている。間違っても持って帰らないように。

 取材した日は、ホテル白馬は満室。そんな日は、日帰り入浴客の入浴は16:00までに制限される。しかし、取材した時間が14:00頃だったせいか、浴室は貸し切り状態だった。実際に、この日帰り入浴料金である500円は、ガーデンの湯の600円よりも安く、倉下の湯岩岳の湯の500円と同額であり、遜色はない。但し、サウナはないので、サウナ好きの人は、ガーデンの湯岩岳の湯へ行くこと。

 ちなみに、ホテル白馬の「しろうまの湯」は、ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩温泉(中性高張性高温泉)で、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進、きりきず、やけど、慢性皮膚病に効くという。

 白馬に来たなら、白馬の山の眺めを堪能して欲しい。それならば、ホテル白馬が最適である。特に、「モルゲンロート」と呼ばれる冬の朝焼けがいい。ピンク色に染まった山が幻想的である。快晴の朝の数分でしか見られないので、出会える確率はかなり低いが。

大人500円、小人300円(宿泊客は無料)


住所 入浴料 サウナ TV 営業時間 定休日
長野県北安曇郡白馬村大字北城5470-1 500円 × × 13:00〜16:00(要確認) 無休

※ 入浴料はサウナ料金込で表示
※ TVはサウナ内にTVがあるかを表示
取材:銭湯愛好会東京支部
取材日:2008年3月15日(土)



 
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