白馬村は観光地としては素晴らしいところだ。冬はスキー、夏は登山。もちろん温泉もある。そして、すばらしい観光地には一流のホテルがあるものだ。既に、東急ホテル、対岳館という一流ホテルの温泉は紹介してきたが、今回紹介する五龍館も勝るとも劣らぬ一流ホテルだ。ちなみに、五龍館は白馬五竜スキー場の近くにあるのではなく、八方尾根名木山ゲレンデのすぐ近くにある。 中に入ると天井の高いロビーがあり、圧巻だ。温泉はロビーから左奥へ行ったところにある専用の建物だ。脱衣室に入ると、冷水サーバーがある。この水がまたおいしい。脱衣室からは、内湯と露天風呂の全体像を眺めることができるようになっている。これから始まる入浴を盛り上げてくれる仕掛けと言えよう。「さて、内湯か露天かどちらを先にしようか」などと考えているうちに、いやなことは全部忘れてしまえるであろう。 とりあえず露天風呂へ。この時期屋外は寒いが、浴槽に入れば天国である。適温〜ぬるめの温度であり、結構長湯ができる。もちろん、ユデダコ状態になってくれば、浴槽から出て、体を瞬間冷凍させることが可能だ。そうすれば、リセットした状態で何度でも露天風呂を楽しむことができよう。 サウナは露天風呂からアクセスするようになっており、定員10人、室内温度88℃だ。寒い屋外からサウナに入ってくると、不思議と熱い気がしない。ここには水風呂はないが、寒い屋外がそのまま水風呂になろう。雪も少なからずあるので、冷たい空気だけで物足りない人は、試してみると良い。 内湯は大きな浴槽が1つ。湯温はやはり適温。洗い場は10ヶ所あり、「湯葉豆乳」という銘柄のシャンプーとボディーシャンプーがある。その名の通り、クリーミーな使い心地だ。その他に、固形の「韓国石鹸」なるものもある。詳しいことはわからないが、お肌に良いらしい。 静岡から年に数回このホテルに来るという常連客から聞いたところによると、このホテルのシェフは創作料理を提供するらしい。彼は仕事柄なかなか休みが取れないらしいが、そのたまにしか取れない休みをこの白馬で過ごす。彼のアクティビティーは、スキー、酒、沢登りと岩魚釣り、温泉だとか。 ちなみに、五龍館の温泉は八方温泉(アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性高温泉))であり、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後の回復、疲労回復、健康増進などに効くという。 いよいよ三連休も明日で最終日だ。しかも明日は晴れとの予報である。八方尾根をギンギンに滑る絶好のシチュエーションがついにやってくるのだ。整地もコブも「さあ滑ってみろ!」とばかりに私を待ってくれている。 五龍館は、一流のホテルの名にふさわしい温泉を持っていた。 入浴料:大人1,000円、小人500円 |
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住所 | 入浴料 | サウナ | TV | 営業時間 | 定休日 |
長野県北安曇郡白馬村 白馬八方温泉 |
1,000円 | ○ | × | 11:30〜14:00(要確認) | 無休 |
※ 入浴料はサウナ料金込で表示
※ TVはサウナ内にTVがあるかを表示
取材:銭湯愛好会東京支部
取材日:2010年1月10日(日)