奥白馬温泉 白馬コルチナ美人の湯
(ホテルグリーンプラザ白馬)
(Oku Hakuba Onsen Hakuba Cortina Bijinnoyu
(Hotel Green Plaza Hakuba))



 スキー場には、それぞれ中心となるホテルが存在することが多い。白馬エリアを例にすれば、八方尾根は白馬東急ホテル、白馬乗鞍は白馬アルプスホテル、白馬コルチナはホテルグリーンプラザ白馬といったところだ。
 ホテルグリーンプラザと言えば、白馬コルチナの他に上越国際スキー場にも巨大なホテルを構えている。これらホテルグリーンプラザの共通の特徴は、その独特の外観だ。北欧風と言ったら良いのだろうか、それとも中世ドイツ風と言ったら良いのだろうか、ホテルグリーンプラザのトレードマークにもなっている。
 白馬コルチナスキー場の特徴は、中央の緩斜面の谷に向かって周囲の尾根から数本の急斜面が流れ込み、どの尾根からでもスキー場の全貌が見渡せるというところだろうか。隣の白馬乗鞍へも共通リフト券で滑り込むことができるので、ゲレンデの規模はかなり大きい。
 今回紹介する温泉は、白馬コルチナスキー場のベースにあるホテルグリーンプラザ白馬にある温泉だ。宿泊客だけでなく、日帰り入浴も可能になっている。スーパー銭湯並の11もの「スパメニュー」が楽しめるとあって、今回取材をすることとなった。
 1階のフロントで支払いを済ませ、シースルーエレベーターで3階まで上がる。温泉は13:00オープンなのだが、その数分前には既に入口付近に宿泊客、日帰り入浴客らがたむろしている。
 11の「スパメニュー」とは、露天風呂、打たせ湯、薬湯、桧湯、ジャグジー、白湯、寝風呂、水風呂、ウェットサウナ、ドライサウナ、上がり湯(かぶり湯)である。
 露天風呂はスキー場に面して設けられており、スキー場の空気と一体になっている。向こう側は銀世界の中スキーを楽しんでおり、こちら側は暖かい温泉に浸かっている。しかし、その間には境界線がないというわけだ。
 露天風呂の隅には、打たせ湯がある。猛烈な勢いで湯が落ちる滝が設置されており、この下に入れば息苦しいほどの水流を浴びることができる。
 本日の薬湯は「漢方入浴剤 湯貴」。こちらはぬるめの湯温なので、長湯が可能だ。暗めの照明なので落ち着ける。
 寝風呂はなんと5人分もあるので、取り合いになることはなく、待ち時間はゼロであろう。
 ウェットサウナには7人分の椅子がある。上から滴り落ちる蒸気と熱湯を浴びながら、ゆっくりとくつろごう。ドライサウナの定員は15人ほど。室内温度は89℃だ。室内には砂時計が3つも用意されている。
 このように、11もの「スパメニュー」が楽しめるのは、確かに素晴らしいことには違いない。しかし、この温泉の実力はさまざまなアメニティーにも現れている。特に女湯はすごいらしい。まずは男湯と女湯共通のアメニティーから。洗い場には、高級な馬油のシャンプー、コンディショナー、ボディーソープの3本セットを完備。その他に、加齢臭に効くという珍しい柿渋のボディーソープも具備。これらの製品の値段を1階の売店で見たら、貧乏性でなくても「使わない手はない」と誰もが思うであろう。
 さらに女湯の浴室、脱衣室には、「うるるの泡 茶 洗顔石けん」「コラーゲン 手作り透明洗顔石けん」「かかとつるつるクリーム」「むきたまご肌 ピーリングジェル」「あったか〜いクレンジングオイル」「炭洗顔クリーム」「BB7クリーム」「ローション 白美水」「ゲル 美水泉」「ツバキ油配合 ヘアトリートメント」「アロエ・尿素配合 はんどクリーム」がある。この温泉が美人の湯と言われている理由は、温泉の成分だけではないようだ。
 ちなみに、美人の湯はナトリウム−炭酸水素塩泉(中性低張性高温泉)であり、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進、きりきず、やけど、慢性皮膚病に効くという。
 美人の湯は、文字通り美人になれる温泉である。

大人1,000円、小人500円


住所 入浴料 サウナ TV 営業時間 定休日
長野県北安曇郡小谷村
千国乙12860-1
1,000円 × 13:00〜26:00(最終受付25:30)
宿泊者は5:00〜10:00(最終受付9:30)も利用可能
要確認

※ 入浴料はサウナ料金込で表示
※ TVはサウナ内にTVがあるかを表示
取材:銭湯愛好会東京支部
取材日:2010年5月4日(火)



 
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