2月の3連休が始まった。白馬のスキー場はどこもかしこもスキーヤー、スノーボーダーでいっぱいだ。「寒いのに何でそんなスポーツをするのか。」「滑って転んで危ないじゃないか。」と言う人もいる。しかし、楽しいから寒くても大丈夫だし、寒いのも忘れられる。滑るのはきちんと制御できて危険でなくなると、こんなに爽快なものはない。この楽しみ、爽快感が分からない人は、本当に気の毒である。 今回紹介する温泉は、白馬乗鞍スキー場にある巨大宿泊施設・白馬アルプスホテルにある温泉だ。日帰り入浴客は、10:00〜21:00の間に入浴が可能だ。 温泉の受付は少々案内が悪く、ホテルのフロントではなく、3階にある温泉のフロントにある。このホテルには、クアハウスも併設されており、3階のフロントは温泉とクアハウスの受付となっている。 受付の料金表を見ると、入浴料は大人1,000円、小人700円とある。最近になって入浴料は大人800円、小人500円に値下げされた。高級ホテルの温泉も、日帰り入浴客にとって身近な存在になったということだ。 脱衣室は広々としている。洗面台、ドライヤーも完備されている。さあ、いよいよ浴室だ。 浴室に入って度肝を抜かれるのは、外の光景である。内湯、露天風呂とも、湯船の向こう側にはゲレンデが見える。しかも、間近にだ。スキーヤー、スノーボーダーがすぐそばにいて、リフト乗り場がわずか20m先にある。多分、外から浴室の中は見えないのだと思うが、あまりの至近距離に、入浴後にゲレンデに戻ってスキーあるいはスノーボードを再開しても、何の違和感もないかもしれない。 内湯の浴槽では、ゲレンデのスキーヤー、スノーボーダーを眺めながら、品評会をすることができる。「あの滑りはいい」とか、「あのウェアは決まっている」とか、退屈することはない。 但し、内湯の湯温はかなり熱めだ。湯は茶色のような緑色のようなにごった色で、既に紹介している若栗温泉とほぼ同じ泉質だろう。一方、露天風呂の湯温は、内湯よりも低い。露天風呂と言っても、窓が開け放たれているだけで、実際には完全な室内仕様である。給湯口、内壁が竹で仕上げられ、浴槽は細かい石をモルタルに埋め込み、手の込んだ仕上げになっている。水面近くの石には温泉の成分が結晶化して付着し、ガビガビになっている。ゆったりするなら露天風呂がお勧めだ。 サウナは定員10人くらい。室内温度97℃。残念ながら水風呂がないので、露天風呂で冷たい風にあたることで、体を冷やすのがいいだろう。 洗い場は全18箇所。かなり余裕のある配置になっている。ボディーシャンプーとリンスインシャンプーは完備。これらは蜂蜜入りだという。これらに加えて、女湯には、クレンジングジェル、炭洗顔フォーム、ピーリングジェルがあったそうだ。さすがは高級ホテルである。 ちなみに、白馬アルプスホテルの温泉は、ナトリウム・炭酸水素塩温泉(低張性中性高温泉)で、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後の回復、疲労回復、健康増進、きりきず、やけど、慢性消化器病に効くという。 白馬アルプスホテルは、白馬乗鞍スキー場における、最もゴージャスかつ快適な宿泊施設であろう。 大人800円、小人500円(宿泊客は無料) | ||||
住所 | 入浴料 | サウナ | TV | 営業時間 | 定休日 |
長野県北安曇郡小谷村 白馬乗鞍高原 |
800円 | ○ | × | 10:00〜21:00 (宿泊客は10:00〜23:00) |
無休 |
※ 入浴料はサウナ料金込で表示
※ TVはサウナ内にTVがあるかを表示
取材:銭湯愛好会東京支部
取材日:2008年2月9日(土)