春日温泉
(Kasuga Onsen)



 財団法人・さぬき市施設管理公社が管理・運営する市内の温泉施設は全部で6箇所ある。既に「ゆ〜とぴあ みろく」は紹介したが、今回紹介するのは、2軒目の「春日温泉」である。

 国道11号線を高松市から志度方面を向かう。志度駅を越えて県道130号線に入る。途中、県道37号線と交差するところでクランクになるが、じきに「春日温泉」の大きな看板を発見する。ここが「春日温泉」の入口である。

 「春日温泉」の周辺はまさに田んぼだらけの農村。もちろん「春日温泉」の常連客も周辺のお年寄りばかりである。

 建物の中に入ると、靴を脱いで、すぐに右手の廊下に入る。入浴料金は廊下に設けられた売店のレジで払う。この売店では郷土の特産品の販売があり、例えば、スイカ900円、さつまいも1本100円、かぼちゃ1個110円などであった。実に田舎っぽくていい。アイスクリームは全品110円である。

 売店の奥にはたくさんの飲み物類の自動販売機がある。350mlのビールが300円、500mlのビールが400円、ポカリスエット500mlが150円、クリスタルガイザー500mlが110円となっている。ビールは少々高めである。

 更にその奥には広々とした休憩室があり、マッサージ椅子2基、トレーニングマシーン各種が置いてあり、多くのお年寄りが居眠りをしたり、テレビの高校野球を見てくつろいでいる。一部の男性陣は、将棋に興じている。ここには、地元のお年寄りたちの日常そのものがあるようだ。

 さて、通路の中央に脱衣室の入口がある。脱衣室内ロッカーは、100円硬貨を投入するタイプで、使用後硬貨は返却される。「ゆ〜とぴあ みろく」と同様、ここにも塩ビのパイプが置かれている。さぬき市の温泉では、塩ビパイプは常識なのだろうか。

 浴室に入る。入口付近には、左側にサウナ、右側にかけ湯がある。サウナは室内温度84℃。定員は8人くらいである。サウナの横には水温が恐ろしく低い水風呂。その横には、大量の泡が出ている寝風呂が2人分ある。

 右側へ進むと洗い場がある。カランの数は7箇所で、自閉式のサーモスタット混合栓。洗面器は黄色いケロリンである。もちろん、リンスインシャンプー、ボディーソープ、固形石鹸も具備されている。このリンスインシャンプー、ボディーソープは、柑橘系の匂いがして、爽快感が抜群である。ついついたっぷりと使ってしまう。

 中央にある大浴槽は湯温が42℃。ちょっとだけ熱めである。浴槽からは、外の景色が見えるようになっているのだが、外は、結構手入れが行き届いた立派な庭になっており、ゆっくりとくつろぐことができる。

 「春日温泉」は、田舎らしいゆったりと流れる時間の中で、一日を風呂という楽しみのためにたっぷりと過ごすことができる、キャパシティーと快適性を併せ持っていた。

大人500円、小人(12歳未満)250円、70歳以上350円、サウナ追加料金なし


住所 入浴料 サウナ TV 営業時間 定休日
香川県さぬき市寒川(さんがわ)町神前22 500円 × 10:00〜21:00 火曜日

※ 入浴料はサウナ料金込で表示
※ TVはサウナ内にTVがあるかを表示
取材:銭湯愛好会東京支部
取材日:2005年8月14日(日)



 
 戻る
inserted by FC2 system