メープル那須高原キャンプグランド
(Maple Nasu Kougen Camp Ground)



 那須の地名の由来については、諸説があるらしい。一つ目は、「那珂川の中州」が語源であるとする説。 二つ目は、アイヌ語で「野」を意味する「ヌブ」と、「麓」を意味する「シュタ」が、「ヌブシュタ」「ヌシュ」「ナス」と変化したという説。いずれにしても、定説がないらしい。

 今回紹介する風呂は、那須高原にあるオートキャンプ場・メープル那須高原キャンプグランドにある風呂である。通常、オートキャンプ場と言えば風呂がなかったり、あってもシャワー程度であったり、風呂があっても露天風呂だけで本格的に体を洗うことができる風呂を具備していないキャンプ場が非常に多いと思う。

 もちろん、自然を体験する場であるキャンプ場があまりに便利になってしまっては、キャンプをする意味もなくなってしまうかもしれないが、暑い日に汗をかいて、そのままテントの中で寝るというのは、やはり気分が良くないものである。

 さて、このキャンプ場、かなり規模が大きく、施設も充実している。通常のオートキャンプサイトの他に、トレーラーハウス、釣堀、水遊びができる池(船、いかだがある)、ピザ作り体験教室などがあり、結構楽しめる。各サイトもごみ一つないくらいにきれいに整備され、サイトのど真ん中に木が生えていても、各サイトが比較的広いので、特に支障はないといった感じである。

 前置きが長くなってしまったが、このキャンプ場の風呂を紹介しよう。キャンプ場が那須高原にあるので、風呂は温泉かと期待したが、残念ながらそうではないようだ。しかし、風呂の充実度は目を見張るものがある。管理棟内のフロントを横目に通り過ぎ、奥へ入ると風呂の入口である。脱衣室には籠が置いてあり、これに脱いだものを入れる。

 いよいよ浴室であるが、はじめに内湯がある。洗い場は3箇所。浴槽は4人くらいはゆうには入れる大きさだ。湯温はかなりぬるい。これは快適。思わず長湯をしたくなるが、混んでいるときは遠慮しよう。

 内湯の奥が露天風呂である。露天風呂にも洗い場があり、こちらは4箇所。内湯も露天風呂も洗い場はサーモスタット混合栓である。洗い場には固形石鹸は具備されているが、シャンプーはない。

 露天風呂は、木製でなかなか良い造りだ。定員は4人くらいだろうか。青空の下、気持ちの良いひとときを過ごせる。但し、今日は曇り時々雷雨という荒れた天気。ま、おかげで気温は非常に低く、あまり汗はかかずにすんだ。

 メープル那須高原キャンプグランドには常連客が多く来るようである。フロントの前にいるとそれがよくわかる。スタッフと客の話し方を聞いているとそうだとわかるのだ。風呂を含めた施設の充実度が人気を支えているのだろう、と思う。

 那須には多くのキャンプ場があると思うが、風呂もないような那須のキャンプ場は、やっぱり避けるべきであろう。

おまけの風呂上り
 メープル那須高原キャンプグランドでピザ作り体験教室にトライ!薄生地でパリパリのピザを作って、ビールで乾杯!あるいは、風呂上りに、フロント前でアイスクリームを調達することもできる。


住所 入浴料 サウナ TV 営業時間 定休日
栃木県那須郡那須町高久乙2333-130 キャンプ場利用者は無料 × × 16:00〜21:00 年始、その他
(要確認)

※ 入浴料はサウナ料金込で表示
※ TVはサウナ内にTVがあるかを表示
取材:銭湯愛好会東京支部
取材日:2005年7月16日(土)



 
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