松の湯
(Matsunoyu)



 季節はずれの雪である。東京で桜が散った後に雪が降るとは驚きである。しかし、昼頃には春らしい陽気になってきた。今日も銭湯取材である。
 今回紹介するのは埼玉県新座市にある松の湯だ。埼玉県と言っても、私の自宅がある西東京市に極めて近い場所にある。自転車でいける距離だ。
 松の湯はご覧の通りのビル銭湯で、2階に入っている。1階はコンビニだ。2階まではエレベータを利用して上がれるので、お年寄りにも優しい。
 2階に上がるとロビーとフロントがある。松の湯のロビーは土足で利用する。脱衣室に入る前に下駄箱があるという変わった造りになっている。
 松の湯の最大の特徴は「大きなキャパシティー」と「明るさ」であろう。
 脱衣室に入ると極めて明るいことに気付く。壁一面がガラスになっているからだ。ロッカーの数はなんと79個もある。浴室の入口は一段上がっていて、踊り場のようになっている。洗面台も2個ある。ここで入浴後の濡れた体を拭けるようになっているのだ。
 浴室も明るくてキャパシティーは大きい。脱衣室と同様に壁一面がガラスだ。もちろんすりガラスになっているので、外から覘かれる心配はない。昼間は外の光がふんだんに入るので、かなり明るい。しかし夜もかなり明るいはずだ。その理由は照明器具の多さだ。天井には大きな蛍光灯の照明器具が15個。柱や壁面にも7個。全部で22個もある。
 女湯の構造がどうなっているのかはわからないが、女湯との隔壁は黄色と青色を基調にしたステンドグラスだ。仮に女湯の壁一面にガラスがなくとも、ステンドグラスを通して光は女湯にも到達しているであろう。
 洗い場は全部で32箇所。シャワーブースは2箇所。サウナ定員(室内温度123℃)は12人ほど。サウナ入口に12人分のタオル掛けも用意されている。松の湯は何から何までスケールが大きいようだ。
 浴槽は間口が広いので、これまたキャパシティーが大きい。ジェット風呂と名付けられた浅風呂、深風呂、地獄風呂と名付けられた遠赤外線+気泡風呂(以上湯温表示40℃)、水風呂(水温表示17℃、定員2人)という構成だ。
 地獄風呂とは、松の湯のオーナーが発明した風呂だそうで、赤外線と気泡によって皮膚と血行に対する好効果があり、湯冷めしにくいのだという。湯はいずれも湯温表示よりも若干熱めに感じる。
 入浴後は1階にあるコンビニでアイスクリームを買って食べる。これからの季節は入浴とアイスクリームのセットが爽快だ。
 松の湯は、明るく大きなキャパシティーを持った快適な銭湯だった。

大人410円、中人(6歳以上12歳未満)180円、小人(6歳未満)70円、サウナ追加料金300円


住所 入浴料 サウナ TV 営業時間 定休日
埼玉県新座市栗原5-8-8
第3加賀ビル
710円 未確認 15:00〜23:30(最終受付23:00) 水曜日

※ 入浴料はサウナ料金込で表示
※ TVはサウナ内にTVがあるかを表示
取材:銭湯愛好会東京支部
取材日:2010年4月17日(土)



 
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