天然温泉 極楽湯 和光店
(Tennen Onsen Gokurakuyu Wakouten)



 今回紹介するのは、埼玉県・和光市にある「天然温泉 極楽湯」だ。この極楽湯は、株式会社極楽湯が全国に展開する43箇所のスーパー銭湯のひとつである。今回、たまたま割引券を入手したので、取材することとなった。
 極楽湯は笹目通り沿いにあるので、車で行くには極めて便利だ。駐車場もかなり広い。1階は下駄箱、券売機、受付、喫煙室、レストラン、ゲームセンター、散髪屋、休憩場所、整体、足もみ、バリ式アロマ、自販機コーナー、トイレがあり、浴室は2階だ。
 2階への階段を上がると正面にマッサージ椅子が設置されている休憩室があり、その両側が脱衣室の入口だ。脱衣室にはあかすりの他、(男湯だけであるが)日焼けマシーンが2基もある。また、座敷の昼寝スペースが脱衣室内に用意されているので、異性の目を気にすることなく、いびきをかいて寝ることができよう。
 浴室はさすがにスーパー銭湯らしくて広い。洗い場は42箇所。カランの口径がなぜか細いので、洗面器に湯を満たすにはかなりの時間がかかる。シャンプーとボディーシャンプーは完備。他にシャワーブースが2箇所ある。
 浴槽は分かりやすくまとめられている印象だ。まずは水流のあるマッサージ系。そして電気風呂は2人分あり、かなり広い。水風呂は水温17℃を示しており、かなり冷たい。温泉の浴槽は、東京の銭湯でよく見る黒湯だ。
 サウナはドライサウナとウェットサウナ(釜風呂)がある。ドライサウナはタワー式で数えてみれば5段の段差がある。あちらこちらに温度計が設置されていて、一番低い方は70℃、高い方は95℃となっており、タワー式の特徴である「高い所ほど温度が高い」ことを見事に感じることができる。ウェットサウナの方は、今日はサービスで塩が置かれている。一番奥に何やらかけ湯のようなものもあったが、眼鏡が曇ってよく見えなかった。定員はドライサウナが20人くらい、ウェットサウナが15人くらいだろうか。
 露天風呂も圧巻である。石風呂と檜風呂の2つの浴槽があり、両方ともが黒湯だ。一番奥には寝湯がある。これが実にユニーク。通常の寝風呂とは違い、浴槽というものはない。床面に薄く膜のように湯が流されており、その上に寝っころがるというものだ。その湯は、どうやらステンレス製の枕から出ているように見えた。約10人が、気持ち良さそうに、××を露にしながら熟睡している。残念ながらこの露天風呂、笹目通りからの騒音がかなりうるさい。
 ちなみに、極楽湯は、ナトリウム−塩化物泉(弱アルカリ性高張性温泉)で、神経痛、筋肉痛、関節痛、冷え性、五十肩、運動麻痺、慢性消化器病、疲労回復、健康増進に効くという。
 最近、このようなスーパー銭湯施設が都市を中心に全国に建設され、どこもかしこも大人気のようだ。一方で、普通の銭湯の人気は落ちる一方だ。だから、普通の銭湯の経営が苦しいのは、こういったスーパー銭湯のせいだという議論をよく耳にする。
 しかし、私はそう簡単ではないと思っている。スーパー銭湯へ行く人は、毎日スーパー銭湯へ行っているわけではなく、レジャーとして休日に行っているに過ぎない。レジャーなのだから、少々遠くても問題ないし、少々値段が高くても、新しくて、清潔で、広々していて、多彩で、楽しめればそれでいいのだ。そういう人たちは、スーパー銭湯があろうとなかろうと、普通の銭湯へ行くことはないだろう。
 極楽湯は、1日楽しめる施設である。

大人(中学生以上)平日一般700円、平日会員650円、土日祝日一般900円、土日祝日会員850円、子供(4歳〜11歳)平日一般300円、平日会員250円、土日祝日一般350円、土日祝日会員300円、整体20分2,100円〜、足リフレッシュ(足もみ)20分2,100円〜、あかすり30分4,100円〜、アロマトリートメント40分5,400円〜、ヘッドリフレッシュ(頭のオイルトリートメント)20分2,100円、散髪1,050円


住所 入浴料 サウナ TV 営業時間 定休日
埼玉県和光市白子1-7-6 650円 9:00〜26:00(最終受付25:20) 無休

※ 入浴料はサウナ料金込で表示
※ TVはサウナ内にTVがあるかを表示
取材:銭湯愛好会東京支部
取材日:2007年10月28日(日)



 
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