今年もスキーシーズンがやってきた。今シーズンは昨シーズンよりも雪が多いようで、スノーフリークの私にとっては何よりである。 今日は今シーズン6日目のスキーだ。しかし、どういうわけか今日は腰がすこぶる痛い。というわけで、スキーは早々にやめにして、温泉へやってきた。白馬村周辺の日帰り温泉はほとんど全部行ってしまったので、宿泊施設で日帰り入浴できる場所を探していたら、この白馬ベルデに行き当たった。 ベルデとは、英語で「verdure」。「新緑、草木、新鮮さ」を表す。このあたりは白馬でも軽井沢のような高原の雰囲気の森「和田野の森」である。ゲレンデでは、八方尾根の咲花ゲレンデがすぐ近くである。 白馬ベルデの浴室はシンプルだ。洗い場と浴槽があるだけである。しかし、その浴槽からは和田野の森が見え、冬なら岩岳の山をバックにした雪景色となる。新緑の季節ならば、その景色はまさに「ベルデ」であろう。 浴槽に浸かってみると、底がなぜかざらざらしている。底の仕上げはタイルなのに何か変だ。よく眺めてみると、白い粉が浮遊しているのが見えた。おそらく、これは温泉の成分「湯の華」であろう。思わず、自分の周りをかき混ぜ、温泉の濃度を高くしてみた。これで腰痛にも効果があるかもしれない。 洗い場は7箇所。しかし、椅子は5つしかなく、洗面器も6個しかない。洗面器のうち5個は木の桶だが、桶の底が外れかかっているものもあり、ちょっとしたご愛嬌である。6個目の桶はプラスチック製であり、さしずめ「上がり湯」用であろう。 洗い場にはシャンプー、リンス、ボディーシャンプーがあり、それぞれ青、黄、赤のボトルに入っている。まるで信号機のようでもあり、実に明確だ。 白馬ベルデはホテルであるが、民宿のような雰囲気もある。1階のロビーは靴を脱いで上がるようになっているし、ロビーの中にコタツ部屋と暖炉部屋もある。客がワイワイ・ガヤガヤ酒を飲みながら、スキー談義や、登山談義をすることができるのである。それぞれ定員は8人くらいずつだろうか。もちろん、客室は洋室も和室もあり、好みに応じて選択可能だ。 ちなみに、白馬ベルデの湯は八方温泉(アルカリ性単純温泉)であり、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進に効くという。いわゆる「お肌がスベスベになる美人の湯」だ。 白馬ベルデは、八方尾根スキーの格好の滞在場所であり、温泉はスキーの疲れを癒してくれるであろう。 大人600円、小人300円 | ||||
住所 | 入浴料 | サウナ | TV | 営業時間 | 定休日 |
長野県北安曇郡白馬村 八方和田野の森 |
600円 | × | × | 要確認 | 無休 |
※ 入浴料はサウナ料金込で表示
※ TVはサウナ内にTVがあるかを表示
取材:銭湯愛好会東京支部
取材日:2010年1月9日(土)