Go to English page

ベルクトール丸北
(Bergtour Marukita)



 今シーズン初めてのスキーをしに白馬へやってきた。しかし、クリスマスの3連休だというのに、ゲレンデは閑散としている。地球温暖化の影響で、年末前にスキーなんてできないと世間の人は思っているのだろうか。あるいは、高騰するガソリンの値段が影響しているのだろうか。あるいは、世間の人は携帯電話の使用料の支払いで四苦八苦していて、スキーに費やす経済的・時間的な余裕などないのだろうか。思うに、現代人は携帯電話に踊らされすぎていると思う。冷静に考えて欲しい。携帯電話なんかなくても生活は可能だ。
 今回紹介する温泉は、八方のタウンにある「ベルクトール丸北」。「ベルクトール」とは、ドイツ語で「Bergtour」と書き、「登山」という意味らしい。ベルクトール丸北は、温泉を備えたホテルであり、温泉は日帰り利用が可能である。浴室は5階にある。
 取材班がベルクトール丸北に到着したのは14:30頃。立ち寄り入浴の時間は、原則として14:00〜20:00であるが、ホテル側の都合もあるので、事前に確認してから訪れた方が良いだろう。取材班が訪れた時間は、宿泊客もおらず、浴室は独占状態であった。
 但し、こういう時間帯だったせいか、サウナは全く暖まっておらず、利用できなかった。サウナが目的の人は、要注意である。
 その暖まっていないサウナを除けば、ベルクトール丸北の浴室は素晴らしい。露天風呂からは八方尾根のゲレンデ、オリンピックで使用されたジャンプ台、さらには白馬47と白馬五竜のゲレンデが見える。晴れた日は、五竜岳、鹿島槍ヶ岳も見えるのではないかと思われる。
 露天風呂の湯は、周辺にある雪を使用すれば温度コントロールが可能だ。40℃くらいのぬる湯にして、ゆっくりと楽しむ。一方、内湯は露天風呂よりは熱め。それでも湯温はせいぜい42℃くらいだ。
 浴室には観葉植物があちらこちらに置かれ、独特の雰囲気である。洗い場は6箇所と少ない。シャワーは1箇所ある。洗い場にはヒノキの香りがするリンスインシャンプーとボディーソープが完備されている。
 浴室から出ると、ホテルの従業員が、冷水を出してくれた。実にタイミングが良い。
 実は、ベルクトール丸北の温泉は、2箇所の源泉を使っているようである。露天風呂は「白馬塩の道温泉」、内湯は「白馬八方温泉」。同時に2つの温泉を楽しめるというわけだ。これはお得だ。
 ちなみに、白馬塩の道温泉は、ナトリウム−塩化物、炭酸水素温泉・中性高張性高温泉で、神経痛、筋肉痛、関節痛、運動麻痺、五十肩、間接のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復、疲労回復、健康増進、きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病に効くという。
 一方、白馬八方温泉は、アルカリ性単純泉で、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復、疲労回復、健康増進に効くという。
 思いっきりスキーを楽しんで、温泉を堪能する。これほど素晴らしいスキーライフをおくれることに感謝しつつ、ベルクトール丸北を後にした。
 ベルクトール丸北は、スキーと温泉を両方楽しみたい人に最適なホテルである。

大人500円、小人300円(宿泊客は無料)


住所 入浴料 サウナ TV 営業時間 定休日
長野県北安曇郡白馬村八方 500円 不明 14:00〜20:00(要確認) 無休

※ 入浴料はサウナ料金込で表示
※ TVはサウナ内にTVがあるかを表示
取材:銭湯愛好会東京支部
取材日:2007年12月22日(土)



 
 戻る
inserted by FC2 system