この歳になると、スキーは専ら午前券である。朝一番の良く整備されたご機嫌な斜面をひたすらかっ飛ばしていると、10:00頃にはもうクタクタになってくる。最近は、13:00以降はスキーをしたことがないし、ましてやゲレ食など食べたこともない。 そして今日も昼過ぎには温泉である。午前中はスキー、昼過ぎに空いている温泉に入って、早めに宿泊場所へ行く。これが定番になってしまった。 今回紹介する岳の湯は正確には温泉ではない。国民保養センター内に設置された入浴施設、つまり銭湯のようなものだ。もちろん、入浴料も銭湯並の安さである。ちなみに岳の湯は白馬村の村営である。 岳の湯は、これで「たけのゆ」と読む。「だけのゆ」ではない。そう言えば、白馬の「岩岳」も「いわたけ」と読むらしい。 この岳の湯がある国民保養センターは、入浴施設の他は、大きな広間があり、座布団も、テーブルも、カラオケ設備も完璧のようである。そう、国民保養センターは、お年寄りの憩いの場なのである。そして、施設の中には蕎麦屋もある。 中に入ると、広々としたロビーがあり、フロントが右手にある。フロントの前には、先の大きな広間とは別に、大きな畳の休憩室があるが、あまり暖房が効いていないようだ。脱衣室はフロントの右奥手になる。 脱衣室前には、ビールの自動販売機、ハーゲンダッツアイスクリームの自動販売機、マッサージ椅子2基(利用料7分100円)、足ツボマッサージ器2基(利用料5分100円)がある。 脱衣室では、脱いだものは籠に入れる。貴重品は貴重品ロッカーに入れるのが良いだろう。脱衣室には洗面台が4基、ドライヤーが1個ある。 いよいよ浴室である。岳の湯の浴室はかなり広い。ど真ん中に気泡湯があり、左手前にサウナ、右手前にシャワーブース2個と水風呂、左右の壁面に洗い場が合計12箇所、一番奥に大浴槽が2槽ある。 サウナは定員6人ほどで、室内温度は88℃。水風呂とサウナは少し離れているが、苦になるほどではない。その水風呂は定員6人ほどで、恐ろしく冷たい。かなり通好みの水風呂だ。 気泡湯は一見広そうに見えるが、中に段差があって、有効面積はそれほど大きくはない。定員4人くらいだろうか。湯温はかなり熱めの設定である。一方、大浴槽はぬるめの温度設定。長湯をするならこちらの方が断然いい。大浴槽は1槽が普通の浴槽(定員15人くらい)、1槽がマッサージ風呂(定員10人くらい)である。 洗い場(サーモスタット混合栓)には、シャンプーとボディーシャンプーが完備しているが、これらは八方温泉と同様、いい匂いがして爽快である。 大浴槽に浸かりながら浴室内を良く見れば、床、壁、浴槽はすべて石とタイルで仕上げられていることに気づく。かなり贅沢な造りだ。 岳の湯は、スキーシーズンよりも新緑の季節に利用するのが良いだろう。風呂の窓から見える新緑の林が、ゆったりと流れる時間の中で、訪れた人の心身を解きほぐしてくれることだろう。 逆に、岳の湯はスキーシーズンは穴場である。国道から入ってすぐなので、交通の便は極めて良い。 大人400円、小学生300円、3歳〜150円、3歳未満無料 |
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住所 | 入浴料 | サウナ | TV | 営業時間 | 定休日 |
長野県北安曇郡白馬村大字北城265-38 | 400円 | ○ | × | 13:00〜20:30(平日)、12:00〜20:30(年末年始、土日祝) | 冬期(12月〜3月)は無休 |
※ 入浴料はサウナ料金込で表示
※ TVはサウナ内にTVがあるかを表示
取材:銭湯愛好会東京支部
取材日:2006年1月7日(土)