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ぽかぽかランド美麻
(Poka Poka Land Miasa)



 1998年開催の長野オリンピックでは、長野市内にある選手村から各地の競技場へ選手を効率よく安全に輸送する必要があったが、高速系のアルペンスキーやノルディックジャンプ競技を行う白馬村までの道はおよそ快適とは言えない険しい山道だったようである。オリンピックを前に、トンネル3本、洞門2本を含む快適な県道が整備された結果、首都圏のスキーヤーが白馬へ向かうのには、中央道経由に加えて、関越道+上信越道経由という新たなルートが完成したのだ。

 今回紹介するぽかぽかランド美麻は、この県道沿いにある道の駅であり、温泉の他に、コンベンションホール、宿泊施設、レストランなどを備えている。白馬でスキーをした帰りに立ち寄る温泉としては、絶好のロケーションにあるというわけだ。

 敷地内には大きな建物が2つあるが、長野市側が温泉の建屋となる。大きく張り出したエントランスの庇をくぐって中に入ると、高い天井の広いロビーがある。フロント横の自動販売機でチケットを買い、右奥の廊下へ進む。靴を脱ぎ、廊下にいる番人にチケットを渡すとそこが脱衣室の入口である。

 脱衣室は細長い部屋になっていて、あまり広くない。おまけに脱衣室の外にある喫煙場所からタバコの煙がなだれ込んでくる。浴室から排気をしているためにこのようなエアバランスになってしまったのだろうか。ロッカーは53個あるが、このうちの3個だけがなぜか馬鹿でかい。スキーウェアのままでやってきた人はこの馬鹿でかいロッカーを使用すればよかろう。但し、スキー板やストックは入らないので念のため。もちろん馬鹿でかいロッカーを含めすべてのロッカーが無料である。脱衣室にはドライヤーが2個、洗面台が2個ある。

 さて、いよいよ浴室である。浴室は左手が洗い場、左側と右側に浴槽、奥にサウナと水風呂、さらにその奥に露天風呂がある。これだけ充実していれば、700円というちょっと高めの入浴料は損をした気分にはならないだろう。

 洗い場は12箇所。自閉式サーモスタット混合栓もしくは温度調整のできない水栓となっている。ボディーソープとリンスインシャンプーは完備。シャンプーはアロエ入りのものだ。

 浴槽はいろいろと楽しめる。ローリングバスは寝風呂であり、ユニークなことに横方向から水流を受けることができる。わき腹が気持ちいい。エステバスでは、猛烈な水流を正面から受け止め、押し流されそうになるのを耐えなければならない。体重の軽い私(?)は吹き飛ばされそうである。アクアジュビナでは、立ったまま円柱のような浴槽に入ると、周囲からこれまた猛烈な水流を浴びる仕掛けとなっている。ビートバスはいわゆる打たせ湯。座る場所がないので長居できないのが残念である。愛好会のモデル達のお気に入りは、エステバスのようだった。露天風呂は岩風呂で広々としている。開放的で、山も見えるが、その山に登れば露天風呂は丸見えかもしれない、、、。

 サウナも広い。座る場所が3段になっているので、上に行くほど熱い。室内温度は100℃。男湯のサウナには、大仏様のようにあぐらをかいて座り微動だにしない人がいた。女湯のサウナには、壁面に向かって正座していた人がいたらしい。サウナの楽しみ方も人それぞれである。問題は水風呂である。水温は14℃。恐ろしく冷たいが、我が愛好会のモデル達は、果敢にもチャレンジしていた。

 ぽかぽかランド美麻は、スキーの疲れを癒してくれるに足る快適な温泉だった。

 ちなみに、ぽかぽかランド美麻は、アルカリ性単純温泉であり、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、うちみ、くじき、慢性消化器病、冷え性、疲労回復、健康増進に効くという。

入浴料:大人700円、小人(3歳以上小学生以下)500円、3歳未満無料


住所 入浴料 サウナ TV 営業時間 定休日
長野県大町市美麻16784番地 700円 × 10:00〜20:30 毎月第4木曜日

※ 入浴料はサウナ料金込で表示
※ TVはサウナ内にTVがあるかを表示
取材:銭湯愛好会東京支部
取材日:2006年3月18日(土)



 
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