癒しの湯宿 龍河温泉
(Iyashino Yuyado Ryuuga Onsen)



 今日は高松から高知へ遠征取材である。高知の名所と言えば、誰もが四万十川の清流を思い浮かべるが、実は私はまだ一度も行ったことがない。残念ながら、今回の取材でも四万十川へは行かない。今回は、桂浜で闘犬を取材し、龍河洞を見てまわって、最後にアンパンマンミュージアムの近くにある龍河温泉へやってきた。
 ところで、高知には、買って帰りたいと思うようなお土産が結構多いと思う。かつおの加工食品はもとより、包丁などの刃物類が安価に手に入る。地酒、焼酎の類も種類がかなり多い。外国人にはレプリカの日本刀がたまらない逸品だろう。しかも1万円もしないものもあるので本当に安い。
 龍河温泉は、龍河洞から車で約5分の所にある。このあたりは、山と田んぼしかない田舎だ。のどかそのものである。龍河温泉はそんな田舎にあるので、一体どんな人がここへ来て宿泊するのだろうかと思わず心配になるほどである。
 龍河温泉の浴室はシンプルだ。真ん中に浴槽があり、周囲にL字型に洗い場が14箇所あり、隅っこにサウナと小さな水風呂がある。リンスインシャンプーとボディーシャンプー、固形石鹸は完備されている。
 この季節だからか、外壁に面して設けられた窓は全開になっており、外のすがすがしい空気が浴室に入ってくる。龍河温泉には露天風呂はないが、浴室内の空気は露天風呂そのものである。窓が全開なので、外から覗かれないかと心配になるが、そのような心配は無用のようである。
 しかし、である。覗いている者がいたのだ。3体の狸の焼き物である。狸達はじっと浴室内を見つめている。そう言えば、龍河温泉の目印は建物の横に設置されている巨大な狸の焼き物である。その身長は約6m以上。これを壊れないように一体どのように運んだのだろうか。結構な大仕事であったはずだ。そんなことを想像しながら、浴槽から狸とにらめっこをする。
 浴室に話を戻す。浴槽には大きなステンレス製の灰皿のようなものがある。しかし、これは灰皿にあらず。循環用の吸水口のようである。思わず、さわってしまいたくなる代物である。
 サウナは室内温度100℃。定員は8人くらいである。テレビは完備されているが、残念ながらリモコンが見つからず、テレビは消えたままだった。
 ちなみに、龍河温泉は、アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性低温泉)で、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進に効くという。
 また、龍河温泉ではもちろん宿泊もできる。和室が主体であるが、洋室も2室あるらしい。そして、食事もOKだ。風呂上りに一杯ビールか地酒を飲んで休憩していくことも可能だ。
 食事と言えば、龍河洞では名物の山繁そばがお勧めである。駐車場に近い山繁屋食堂へ行ってみよう。こんな山奥でざるそばが一人前550円。大盛りにしても750円という安さである。信州そばの高価さを考えれば実にお得である。
 龍河温泉は、龍河洞観光の疲労を癒すにはもってこいの温泉である。

大人800円、小人300円


住所 入浴料 サウナ TV 営業時間 定休日
高知県香美市土佐山田町佐古薮430-1 800円 8:00〜10:00、11:00〜22:00(最終受付は21:30まで、木曜日のみ15:00〜22:00) 無休

※ 入浴料はサウナ料金込で表示
※ TVはサウナ内にTVがあるかを表示
取材:銭湯愛好会東京支部
取材日:2007年8月15日(水)



 
 戻る
inserted by FC2 system