さぬき市の長尾には、長尾総合運動公園、亀鶴公園などのアクティブな施設が集積している地区がある。その一番奥にあるのが今回紹介する「ツインパルながお」である。 　ツインパルながおは、1年中利用できる温水プール、温泉、トレーニングルーム、アリーナ、レストラン、会議室、研修室、情報・展示室等を備えた複合施設である。 　温泉は「亀の湯」と「鶴の湯」に分かれており、取材当日は男湯が亀の湯、女湯が鶴の湯であったが、1週間おき男女を入れ替えているらしい。 　取材班は平日の開店直後にツインパルながおを訪問したが、既に常連客と見られるお年寄りが5〜6人いた。また、温水プールを利用していた夏休み中の親子連れや子供達が、そのまま温泉になだれ込んできていた。 　脱衣室にはテレビ、デジタル式の体重計、冷水器が備え付けられている。洗面台には、整髪料や乳液も完備されている。この時期、脱衣室では高校野球が観戦可能だ。常連客らはサウナの休憩がてら、脱衣室でテレビ観戦をしている。 　浴室は広々としている。狭いスペースにたくさんの要素をぎゅうぎゅうに詰め込むのではなく、広いスペースに必要最小限の設備を散りばめたという感じだ。 　洗い場は13か所。リンスインシャンプー、ボディソープ、固形石鹸が完備されている。シャワーブースは2か所。そのうち1か所は周囲から水流が出てくるボディシャワー形式だ。但し、あまり高い水圧ではない。 　浴槽は大浴槽、マッサージ風呂、水風呂、露天風呂がある。マッサージ風呂は、2列2段の水流が、腰と背中を気持ち良くマッサージしてくれる。これが余裕のあるスペースに2人分設置されている。水風呂は恐ろしく冷たい。 　露天風呂はなぜか内湯よりも湯温が高く、およそお年寄りが好むとは思えない音楽がBGMとして大音量で鳴らされている。このためか、常連のお年寄り達は主にサウナを楽しんでいるようだった。 　そのサウナは室内温度84℃、定員は10人ほどだ。今日は時間がたっぷりあったので、サウナが苦手な私は12分計と睨めっこをしながら、12分間のサウナに耐えた。たっぷりと汗が出たが、爽快というほどではない。やっぱりサウナは苦手である。 　ツインパルながおにはかけ湯もあるが、珍しいことに2種類の湯温のかけ湯が用意されている。適温の湯とぬるめの湯がある。徐々に体を湯にならすための工夫であろうか。 　ちなみに、ツインパルながおの湯は単純弱放射能冷鉱泉（弱アルカリ性低張性冷鉱泉）で、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、間接のこわばり、うちみ、くじき、痔疾、冷え性、慢性消化器病、健康増進、疲労回復、病後回復期、痛風、動脈硬化症、高血圧症、慢性胆嚢症、胆石症、慢性皮膚病、慢性婦人病に効くという。また、飲用の場合は、痛風、慢性消化器病、慢性胆嚢症、胆石症、神経痛、筋肉痛、関節痛に効くという。 　香川ではここ数日35℃を超える猛暑日が続いており、雨は全く降っていない。しかし、温泉に入っていれば、好きなだけ汗をかけ、体もきれいにできる。こんな暑い日でも、露天風呂にいれば、外気は涼しく感じるものだ。サウナから出てくれば、外気は冷気にさえ感じる。のどが乾けば、脱衣室にある冷水器で水分を補給だ。 　ツインパルながおは、かくのごとくありがたい存在だ。 大人（中学生以上）600円、3歳〜小学生400円、障害者400円

※　入浴料はサウナ料金込で表示
※　ＴＶはサウナ内にＴＶがあるかを表示
取材：銭湯愛好会東京支部
取材日：2010年8月19日(木)

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