天然温泉 高松ぽかぽか温泉
(Tennen Onsen Takamatsu Pokapoka Onsen)



 毎年お盆の夏休みになると、高松へやってくる。高松では運動不足になりがちなので、近所の屋島登山をするようにしている。屋島小学校のあたりから、整備された山道を登り、第84番札所・屋島寺まで登ったら、来た道を引き返す。しかし、今年の夏は、さらに足を伸ばして、南嶺から北嶺まで歩いて引き返す長距離コースを利用している。南嶺から北嶺への道は歩く人はほとんどなく、静かな山道だ。日陰が多く、風が通り抜けるので、暑い夏でも快適だ。そして、北嶺の一番奥は、瀬戸内海の島々が拝める絶景スポットだ。
 この山登りで汗だくになった後は、もちろん風呂に入ってビールである。今日は、屋島から少し離れている「天然温泉 高松ぽかぽか温泉」へ向かった。この温泉、入浴料金が330円と大変安い。サウナ追加料金を払っても、総額わずか550円である。高松ぽかぽか温泉は、国道11号線東バイパスに面しており、交通の便も大変良い。
 浴室は一般の客が利用可能な場所と、サウナ追加料金を払った人だけが入れる場所の2つに別れており、後者は「ロイヤルゾーン」と呼ばれている。ロイヤルゾーンに入るためには、専用の鍵が必要となる。
 高松ぽかぽか温泉の洗い場は椅子が固定式になっているので、洗面器だけを持って洗い場へ座る。洗い場の数は全部で22箇所。カラン、シャワーヘッドともに、水圧は十分である。洗い場の仕上げはすべて石貼りになっており、銭湯にはない豪華な雰囲気である。
 浴槽は、露天風呂と内湯に分かれている。お勧めは露天風呂だ。露天風呂は2槽あり、一方は源泉、もう一方は日向風呂と名づけられているぬる湯だ。高松ぽかぽか温泉によれば、ぬる湯は精神、神経を安定させ、内臓を休ませる効果があるという。このぬる湯は本当に快適である。
 内湯は、電気風呂、座風呂(3人分)、寝風呂(3人分、ステンレス冷枕付)、深風呂となっており、豊富な湯がかけ流しにされている。
 さて、ロイヤルゾーンであるが、地下に塩サウナ、2階にサウナ、水風呂、純水風呂、より強力なマッサージ風呂がそろっている。高松ぽかぽか温泉の特徴は、西日本で唯一と言われる純水風呂だ。
 純水風呂とは、軟水風呂とは少々違うらしい。その違いはあまり明確ではないが、いずれにせよ、水に含まれている不純物を除去したものが純水だ。高松ぽかぽか温泉によれば、純水は「浸透力、洗浄力に優れ、まるで化粧水のように肌にしっとりと潤いを与え」るのだという。そして、風呂から出るときは、肌についた純水を洗い流さないことがポイントなのだという。洗い流さないことで、湯上り後のしっとり感が得られ、芯まで体が温まっているのを実感できるのだという。
 これだけの設備を、これだけの料金で利用できるとなれば、他に何も必要なものはあるまい。東京の銭湯では入浴料だけで450円だから、330円の入浴料はかなり競争力があると言えよう。しかも、高松ぽかぽか温泉は天然温泉なのである。
 高松ぽかぽか温泉は、21世紀の温泉銭湯であった。

大人(中学生以上)330円、中人(小学生)120円、小人(幼児)60円、サウナ追加料金220円

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住所 入浴料 サウナ TV 営業時間 定休日
香川県高松市伏石町654-1 550円 不明 8:00〜26:00
(第3火曜日は17:00〜26:00)
無休

※ 入浴料はサウナ料金込で表示
※ TVはサウナ内にTVがあるかを表示
取材:銭湯愛好会東京支部
取材日:2008年8月13日(水)



 
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