ウェルサンピアさぬき
(Wel Sunpia Sanuki)



 ウェルサンピアさぬきは、財団法人厚生年金事業振興団が経営するホテルだ。今回紹介する風呂は、このホテル内の浴室「虹の湯」である。ホテルの浴室と言っても、宿泊者だけでなく、一般にも開放されており、入浴料は500円とホテルにしてはかなり安い。
 例えば、このホテル付属のプールで楽しんだ後に入浴するもよし。プールにはスライダーが2基あり、子供達に大人気だ。ホテルにはテニスコートもあるので、テニスの後に入浴するもよし。あるいは、裏手にある白山登山をやって、その後に入浴するもよし。今流行の里山登山である。1回の登山で物足りない人は、2〜3往復すると良いだろう。あるいは、近くの海水浴場、例えば津田で遊んだ後に入浴するもよし。その利用の仕方はさまざまである。
 しかも、ウェルサンピアさぬきは交通の便が大変良い。琴電・白山駅前すぐなので、この上なく便利である。ただ、この施設、近日中に経営者が変わるらしい。振興団は撤退し、地元の有名建設会社A工務店が後を引き継ぐという。この夏なら、プール利用者は入浴料も割引になる。ポイント制もある。経営者が変わった後、これらのサービスがどうなるかは不明である。
 さて、浴室はホテル2階にあり、浴室の前には、大きい畳敷きの休憩室、日本酒、ビール、アイスクリームなどの各種自動販売機、2基のマッサージ椅子、2基の足ツボマッサージ器、血圧計がある。
 浴室はゆったりとしており、左側が浴槽と洗い場(6箇所)、あがり湯、右側が洗い場(8箇所)とサウナ、奥が露天風呂になっている。
 サウナは定員6人ほどであまり広くなく、タオルも敷かれていない。浴室にあるビート板のようなウレタンの座布団を自分で持ち込むようになっている。室内温度は80℃。サウナは珍しくガラス張りになっており、混雑度合いを外から確認することができる。
 大浴槽は少々熱めの温度設定であるが、隣の気泡風呂の湯温は少々低めのようであった。水風呂は大きいが、温度あまり低くはないようだ。大浴槽からは三木の街並みを望むことができる。
 露天風呂は、開放的だ。広々としたスペースに丸い浴槽が置かれており、湯温はあまり熱くはない。ところで、露天風呂の特徴は、その水質にある。
 実は、ウェルサンピアさぬきの風呂は温泉ではない。しかし、露天風呂だけは、「天然海洋ミネラル 温泉にがり」が使われている。これは、海洋深層水のナトリウム塩を除去し、その他の70種類の有用なミネラルだけを濃縮してあるものを使用しているらしい。
 深層水の効能はいろいろと言われているが、ウェルサンピアさぬきでは、アトピー治療、エステ等に効果があると紹介している。私にはあまり関係なさそうである。
 この温泉にがりは、購入して帰って、自宅の風呂で楽しむこともできる。1,200円だそうだ。
 ウェルサンピアさぬきは、プール、海水浴、テニス、登山などのアクティブな活動の後に利用するためにあると言えよう。

大人(中学以上)500円、小人(3歳以上)250円、3歳未満無料

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住所 入浴料 サウナ TV 営業時間 定休日
香川県木田郡三木町下高岡972-30 500円 × 10:00〜21:00
(火曜日のみ13:00〜21:00)
無休

※ 入浴料はサウナ料金込で表示
※ TVはサウナ内にTVがあるかを表示
取材:銭湯愛好会東京支部
取材日:2007年8月16日(木)



 
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