台風だの地震のせいで落ち着いてお盆休みを過ごせていない人も多いかもしれない。幸い、私はそのようなことはない。今日もありがたく銭湯・温泉取材である。 　今回紹介する温泉は国分寺にあるかざし温泉である。かざし温泉は、国道32号線沿いの交通の便利な場所にある。隣はセルフうどん店なので、風呂上がりにさぬきうどんを食べることもできよう。 　かざし温泉は天然ラドン温泉であり、岩盤浴も併設された施設だ。建物は3階建てになっており、1階に受付、休憩スペース、岩盤浴、マッサージ室、あかすりがあり、2階が男湯、3階が女湯になっている。 　脱衣室はかなり冷房が効いている。これだけ冷房が効いていれば、風呂上がりに汗が吹き出すこともないだろう。脱衣室には喫煙室もあり、入浴の途中で喫煙をしている常連客もいた。 　浴室は左手前から時計回りにドライサウナ、露天風呂、水風呂、大浴槽、電気風呂、マッサージ風呂（3人分）、気泡風呂、洗い場、あがり湯となっている。洗い場は全部で15か所。ミルクセーキのようなリンスインシャンプー、いちごミルクのようなボディーソープが完備されている。 　今日も腰痛がするので電気風呂へ真っ先に入る。かざし温泉の電気風呂は変わっていて、大浴槽の隅っこに、2つの電極を対向させずにL字型に配置している。このため、大浴槽から電極に向かって徐々に近づいていくことが可能だ。このようにすれば、急激に電気の刺激を受ける心配はない。電気風呂初心者に優しい造りと言えよう。 　かざし温泉の説明書きによれば、電気風呂は1回につき3分まで、1日に3回までにとどめる必要があるそうだ。気持ちがいいからといって、長い時間刺激を受けるのは体に良くないようである。 　かざし温泉の浴槽の湯温はいずれもぬるめになっており、長湯が可能だ。露天風呂には、畳敷きの休憩場所が2か所あり、素っ裸のまま昼寝をしている人もいる。これを見ていると、台風や地震の災害があったのは遠い世界のことのようにも思え、実に平和だ。露天風呂には、液晶テレビも用意されている。テレビ画面では、某芸能人の覚醒剤スキャンダルをワイドショーが取り扱っていた。 　サウナはかなり広い。定員は20人くらいだろうか。もちろん液晶テレビ付だ。室内温度は98℃。かなり熱く感じる。テレビ画面では高校野球の熱戦が繰り広げられている。これでは、気分的にもサウナの中が熱くなってしまいそうである。男湯はオーソドックスなドライサウナであったが、女湯は塩サウナだったらしい。 　ちなみに、かざし温泉は単純放射能冷鉱泉（中性低張性冷鉱泉）で、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、間接のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進、痛風、動脈硬化症、高血圧症、胆石症、慢性胆嚢症、慢性皮膚病、慢性婦人病に効くという。 　かざし温泉は、日帰り温泉施設としては、これ以上ないほど施設が充実している。香川県にはこのような豪華な入浴施設が多く、それらがいずれも安価ときている。香川県は実は温泉天国だったのだ。 温泉は大人500円、中学生300円、小学生200円、未就学児100円、岩盤浴は1,000円、温泉＋岩盤浴は1,300円 本部の取材記録へ

※　入浴料はサウナ料金込で表示
※　ＴＶはサウナ内にＴＶがあるかを表示
取材：銭湯愛好会東京支部
取材日：2009年8月12日(水)

　戻る