あかね温泉
(Akane Onsen)



 日本の夏の風物詩と言えば、かき氷、祭りと盆踊りと花火、高校野球、お化け屋敷と肝試し、海水浴とプールなど様々なものがあるが、我が家の夏の風物詩は、高松滞在でのさぬきうどん、屋島登山、そして温泉と銭湯である。
 いつもは一人なのだが、今日は久しぶりに家族で屋島登山をして汗を流した上で、このあかね温泉へやってきた。あかね温泉は、高松駅の西側・香東川のほとりにある。隣には青春ゴルフセンターという名の巨大な打ち放し場があるので、ゴルフで汗を流した後に風呂に入ることもできよう。
 あかね温泉は銭湯料金での入浴が可能なスーパー銭湯である。すなわち、大人なら360円で一通りの入浴が楽しめる。加えて300円を追加すれば、ドライサウナ、塩サウナ、冷水風呂、フィットネスバス等のより多彩な風呂を楽しむことができる。ちなみに、毎月26日の風呂の日には、300円ポッキリですべての風呂を楽しめるらしい。今回の取材は360円の通常料金の範囲内を対象にしている。
 あかね温泉の特徴は、天井がめちゃくちゃ高いことであろうか。このため、空間が極めて開放的に、そして明るく感じられる。浴室はほとんどの壁と床、浴槽が石貼り仕上げになっており、豪華な雰囲気になっている。
 洗い場は全部で26か所。石鹸類は一切用意されていないので、自分のものを持参する必要がある。椅子は石の長椅子が固定されている方式だ。他にシャワーブースが1か所。かけ湯は浴室入口付近に用意されている。
 さて、浴槽であるが、電気風呂、気泡風呂の備長炭湯、寝風呂(2人分)、座風呂(2人分)、薬湯の露天風呂がある。
 最近電気風呂にはまっている私は、早速電気風呂へ。ここの電気風呂の特徴は、水深が深く、2つの対向した電極が同じ高さに設置されていないことだろうか。このため、低い方の電極でふくらはぎをいじめ、高い方の電極で腰をいじめることが可能だ。電流は結構強い方ではないだろうか。
 露天風呂の薬湯はジャスミン。湯温はぬるめで長湯が可能だ。椅子が置いてあるので、ほてった体を冷やすことも可能だ。その他の浴槽も含め、湯温は全体的に低めか適温だ。
 さて、取材はしていないが、これらの浴室の奥に、追加料金を払った人だけが入れる特別浴場がある。特別浴場へは専用の鍵がなければ入ることはできない。特別浴場の特徴は、通常のドライサウナと塩サウナの2つがあること、水風呂はわざわざ水温を15℃にまで冷却していることだろうか。
 高松には大した娯楽がないと言う人もいる。確かに娯楽と言えば、温泉に入るか、さぬきうどんを食べるか、あちらこちらにある巨大なショッピングモールでブラブラするか、せいぜいボーリングかゴルフの打ち放し、カラオケ程度であろう。だからこそ、あかね温泉のような入浴施設が発達しているのかもしれない。高松に限らず、香川には本当に温泉等の入浴施設が多い。しかもそれらは安価ときている。
 しかし、高松は八十八か所めぐり、里山登山、サイクリング、釣り、マリンスポーツなど、アクティブな人にはいろいろと娯楽が見つかるところだろうとも思う。あかね温泉は、そのような能動的に遊ぶ人にも、そうでない人にも快適なスーパー銭湯である。

大人(12歳以上)360円、中人(6歳以上12歳未満)150円、小人(6歳未満)60円、特別浴場追加料金300円、マッサージ20分2,100円〜


住所 入浴料 サウナ TV 営業時間 定休日
香川県高松市茜町28-43 660円 未確認 平日12:00〜24:00
土曜・日曜・祝日11:00〜24:00
無休

※ 入浴料はサウナ料金込で表示
※ TVはサウナ内にTVがあるかを表示
取材:銭湯愛好会東京支部
取材日:2009年8月15日(土)



 
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