あじ温泉 庵治観光ホテル 海のやどり
(Aji Onsen Aji Kankou Hotel Umino Yadori)



 久しぶりに銭湯・温泉取材となった。そして久しぶりの香川取材である。今日は志度の大串温泉を目指したが何と休館日。そのまま庵治の半島を周り、半島の先端にある庵治観光ホテルへやってきた。

 あじ温泉とはこの庵治観光ホテルのことであり、その他に温泉施設はない。そして、このあたりは小さな海水浴場がたくさんある。大して混雑していないマイナーな海水浴場ばかりだ。のんびりと夏を過ごすにはもってこいの場所である。もちろん、海水浴の後にこの温泉を利用することも可能だ。ホテルの入口には、海水浴客用の足洗い場も完備されている。

 「海のやどり」とは奇妙なホテルの名称である。最初はこの名前をとっさに「海のやきとり」と読んでしまった。風呂上りに焼き鳥。すばらしい組み合わせだ、などと勝手に納得したが、このホテルの自慢の料理はもちろん海の幸。焼き鳥などあるわけがない。

 ホテルのフロントで入浴料を支払い奥へ進む。和風の雰囲気のある通路に脱衣室の入口がある。脱衣室には洗面台4基、ドライヤー2個(利用料無料)があり、間口の大きいロッカーが42個(鍵付、利用料無料、コイン不要)ある。

 脱衣室から浴室への入口は2箇所あり、どちらから入れば良いのか迷うが、どちらから入っても結局は中でつながっているので一緒である。

 内湯には大きな浴槽と洗い場が7箇所、他に畳2畳ほどの広さの立派なシャワーブースがある。もう一方の外湯には露天風呂、サウナ、水風呂がある。浴室の仕上げは石貼あるいは、タイル貼となっており、内湯の浴槽のタイルは温泉の成分によって見事に変色している。湯温は内湯も露天風呂も大変熱い。そして、水風呂はなぜか大変ぬるい。妙な風呂である。

 内湯には、リンスインシャンプー、ボディーソープ、固形石鹸が完備されている。その他に、アロエ塩があり、体に塗りこむことができる。女湯にはアロエ塩の他に、木炭塩、米ぬか塩もあったらしい。女湯に入った取材班の一人は、足、手、顔にそれぞれ別の塩を試したとか。効果のほどは、、、。

 サウナは室内温度96℃。定員は9名くらいだろうか。かなり広い。

 この浴室の最大のアドバンテージは、見晴らしの良い展望だ。東京の銭湯では、壁画があって、富士山や海が描かれていることが多いが、この温泉には実物の瀬戸内海が見える。壁画は一切不要である。

 ちなみに、あじ温泉は食塩硫化水素泉で、健康増進、胃腸病、皮膚病、慢性婦人科疾患、痔疾、慢性気管支カタル、アレルギー性疾患、リウマチ、心臓弁膜症などに効くという。
 あじ温泉は、瀬戸内海の夏を満喫させてくれるスポットだ。

入浴料:大人800円、小人400円(サウナ追加料金なし)

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住所 入浴料 サウナ TV 営業時間 定休日
香川県木田郡庵治町5494 800円 × 11:00〜17:00 無休

※ 入浴料はサウナ料金込で表示
※ TVはサウナ内にTVがあるかを表示
取材:銭湯愛好会東京支部
取材日:2006年8月15日(火)



 
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