あづま温泉
(Aduma Onsen)



 今回は高松市内にある銭湯「あづま温泉(東温泉)」を紹介する。「あづま温泉」は、既に愛好会高松支部が取材をしているが、昨年の台風災害の後、一部改修されたとのことで、今回取材をすることにしたものである。
 国道11号線(バイパス)の福岡町4丁目の交差点から、琴電の踏切を渡り、踏切を渡ってすぐに1本西側の細い路地をしばらく北へ進むとあづま温泉がある。
 中に入ると正面にフロントがあり、右側が小さい休憩スペースである。休憩スペースには、漫画が多数置いてあり、新しいマッサージ椅子は、利用料が「15分100円」と大きく広報されている。
 今日は石鹸を忘れてしまったので、フロントで買い求めようとすると、フロントの女将さんが、10円で石鹸を貸してくれた。感謝。
 脱衣室に入ると、常連客がたむろしている。サウナは追加料金なしで入ることができるようで、常連客の1人が、「サウナ何ぼでも入っときや。渇水で水風呂にもじきに入れんようになるでえ。」と勧めてくれた。銭湯をとことん楽しむ。まさに常連客の流儀である。
 脱衣室には、ロッカーが42個。ドライヤーは利用料20円である。脱衣室にはぶら下がり健康器もある。過去の取材時に置いてあった各種トレーニングマシンは見当たらなかった。
 さて、そのサウナであるが、なんと2種類も用意されている。この2つのサウナが入浴料300円で入り放題なのだ。なんともお得なことだ。
 1つ目のサウナは、脱衣室の一角に設置されている。ノーマルなドライサウナである。定員は2名。かなり狭い。
 2つ目のサウナは、浴室の突き当たりにある。こちらはウェットサウナ。シューシューと蒸気の出る音が聞こえる。定員は3人。石の椅子が心地よい。
 浴槽は、3槽。水風呂、薬湯、深風呂+浅風呂という構成だ。水風呂は出入口の近くの隅に設置されており、文字通り三角形の形状である。定員は1人。本当に狭い。常連客は自分が水風呂に入る数分前に水風呂の水栓を空けていく。自分好みの水温はどうすれば得られるか、知り尽くしているのだ。
 薬湯はウェットサウナの隣にあり、今日は生薬の湯。そして、半分が電気風呂になっている。しかし、誰も入っていない。それもそのはず、湯温は体感45℃以上。大変熱い。
 中央には大きな浴槽があり、深風呂、浅風呂が一体になっている。浅風呂は気泡風呂と、マッサージ湯(2人分)となっているが、気泡の量、マッサージ流の圧力共に大変なものである。ゴーゴーというすさまじい音を聞きながら、ゆったりとくつろぐのがここの流儀である。湯温は体感42℃程度。快適である。
 洗い場はちょっと厄介である。洗い場の数は11箇所。そのうち9箇所が自閉式のサーモアスタット混合栓になっているのだが、床のあちこちに排水目皿があって、そこへ向かって正しく水勾配がつけられているために、椅子のすわりが非常に悪い。願わくば、もう少し高さのある椅子であれば、椅子が多少傾いていても問題ないのだが、、、。
 脱衣室から出ると、フロントの女将さんが、「銀行でもらったから。」と言って、せんべいをくれた。銭湯ならではの暖かいサービスである。「あづま温泉」には、気持ちの良い銭湯ワールドがあった。

大人300円、中人(6歳以上12歳未満)110円、小人(6歳未満)60円、サウナ追加料金なし


住所 入浴料 サウナ TV 営業時間 定休日
香川県高松市松福町2-9-8 300円 × 15:00〜24:00 8日、18日、28日

※ 入浴料はサウナ料金込で表示
※ TVはサウナ内にTVがあるかを表示
取材:銭湯愛好会東京支部
取材日:2005年8月16日(火)



 
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