天然 ゆったり温泉 料理旅館
(Tennen Yuttari Onsen Ryouri Ryokan)



 ゴールデンウィークが始まった。今年は、岐阜、石川、富山一帯を旅することになった。今日はその初日で、世界遺産になっている3箇所の合掌造りの集落と、兼六園、妙立寺(忍者寺)を訪問し、一気に能登半島のつけ根までやってきた。かなりハードな一日である。
 今回紹介する温泉は、かほく市にある「天然 ゆったり温泉 料理旅館」である。ゆったり温泉はその名の通り、天然温泉と宴会場を備えた宿泊施設である。近くには七塚海岸海水浴場があり、夏になると海水浴客でさぞかし賑わうのであろう。
 駐車場は200台収容という巨大さ。中に入れば、ロビーは入浴客やら、宿泊客やらでごった返している。中でも「歓迎 三重県 西朝明中学校様 石川県宇ノ気中学校剣道部一同」という貼り紙が目を引く。しかもあちこちにある。中学生同士の合同合宿練習でもやっているのだろうか。
 脱衣室には、鍵のかかるロッカーはない。ドライヤーは2種類が用意されており、ノーマルなものは利用料20円、マイナスイオン仕様のものが利用料100円となっている。こだわり派も大満足の設備である。わざわざ100円を払ってマイナスイオン仕様のものを使用する人は本物である。また、脱衣室にはマッサージ椅子が1基ある。
 浴室はとにかく巨大だ。中学生が集団でやってきても大丈夫なようになっている。洗い場の数は25箇所。浴室の両側に整然と並んでいる。残念ながらゆったり温泉には備え付けの石鹸やシャンプー類はない。ただ、その分入浴料が格安になっているので特に不満はない。
 浴槽は真ん中に配置され、泡風呂、深風呂などいろいろなものが楽しめる。注目すべきは座風呂。全部で4箇所あるが、座りごごちが良いだけでなく、ちょうど今流行の半身浴になるような高さに設定されている。これで長湯もOKというわけだ。また、浴槽の中央には滝があり、滝の水流を肩にあてることもできる。
 露天風呂は、四方が壁に囲われているので、開放的とは言えないが、岩風呂になっていて十分に楽しめる。
 風呂上りにロビー隣にある休憩室に入ると、冷水器のセルフサービスがある。冷たい水を飲みながら、漫画本を読むも良し、足ツボマッサージ器でいい気持ちになるも良し、剥製のガラスケースを見るも良し、昼寝するも良し。ゆったりするのがこのゆったり温泉の流儀である。
 ゆったり温泉を出て、暗闇の能登半島をさらに北上する。明日は、輪島の朝市へ行こう。一体どんな特産物に出会えるのだろうか。想像ずるだけでわくわくする。

大人370円、小人130円、サウナ追加料金150円


住所 入浴料 サウナ TV 営業時間 定休日
石川県かほく市秋浜へ28 520円 不明 10:00〜22:00 第3月曜日

※ 入浴料はサウナ料金込で表示
※ TVはサウナ内にTVがあるかを表示
取材:銭湯愛好会東京支部
取材日:2006年5月3日(水)



 
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