ホテル軽井沢1130 鬼押温泉
(Hotel Karuizawa Eleven Thirty Onioshi Onsen)



 軽井沢の観光地、避暑地としての歴史は、1886年に英人宣教師A・C・ショー氏が内外著名人に軽井沢を紹介した事に始まると言われている。
 今回、個人的にも、取材としても初めて軽井沢へやってきたが、軽井沢駅周辺のアウトレットモールの賑わいも、高原らしい森林の涼しさも、どれもこれも自分にとっては新鮮なものばかりだった。
 ここで紹介するホテル軽井沢1130は、隣の群馬県・嬬恋村にあるが、軽井沢とはほとんど一体になっているリゾート地だ。ちなみに、ホテル軽井沢1130の「1130」は、「イレブンサーティー」と呼ぶ。このホテルが標高1,130mの高さに位置しているからだ。
 また、鬼押の名の由来は、鬼押出し園から来ているものと思われる。鬼押出し園は、浅間山の噴火でできた溶岩の奇観である。この浅間山の噴火の時、火口で鬼が暴れて岩を押し出しているようだと言われたことからこの名がついたようだ。
 車で静かな森林の道を行くと、巨大なホテル建築が忽然と姿を現す。ここが標高1,130mの山の中であることを忘れてしまうほどだ。
 車を駐車場に止めて、館内の温泉施設まで行き着くのに約5分もかかってしまうほどの巨大さ。途中には、ガラス貼りの回廊があり、回廊の両側にある庭園を楽しむことができる。
 ホテル軽井沢1130には温泉施設の他に、プールもある。また、女性客は温泉とエステとセットでリゾートライフを楽しんでいる模様である。
 温泉には、バスタオル、小タオル、髭剃り、シャンプー、ボディーシャンプー、リンス、シェービングフォームが完備されているので、手ぶら入浴が可能だ。
 浴室の中に入ると、床、壁、浴槽がすべて石で仕上げられていることに気付く。かなりゴージャスで落ち着いた雰囲気である。とりあえず、屋外の露天風呂へ直行する。
 露天風呂は、内湯の浴槽の向こう側にあるので、まずは内湯の中を通り抜けなければならない。露天風呂はかなり広く、岩風呂風で、庭園も手入れが行き届いている。湯温は内湯に比べればぬるめである。
 逆に内湯は熱すぎてあまり快適ではない。代わりに「ぬるい湯」と書かれた温泉ではない浴槽へ入る。これは快適。湯温は41℃くらいしかない。ここは気泡湯、マッサージ湯となっており、明らかに内湯よりも人気が高い。ぬるい湯の隣には冷水風呂がある。標高が高いせいか、水温もかなり低い。このため、冷水風呂に入っている人は皆無だ。
 一方、サウナもなぜか空いている。室内温度は88℃。定員は15人ほどもある立派なサウナだが、なぜか人気がない。ほとんどの人は露天風呂とぬるい湯を楽しんで終わりのようだ。実にもったいない。サウナと熱い湯が苦手な私も同様であるが。
 ちなみに鬼押温泉は、ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩で、神経痛、筋肉痛、慢性消化器病、やけど、疲労回復、他に効くという。
 軽井沢という避暑地でゴージャスに温泉も含めてホテルライフを楽しむのが、「イレブンサーティー流」だ。我々取材班のように日帰り利用で去っていくためにこの立派な施設があるわけではない。

大人1,150円、子供570円(宿泊客は無料)


住所 入浴料 サウナ TV 営業時間 定休日
群馬県吾妻郡嬬恋村鎌原1453-2 大人1,150円、子供570円(宿泊客は無料) × 外来は14:00〜20:00
宿泊客は6:00〜25:00
無休

※ 入浴料はサウナ料金込で表示
※ TVはサウナ内にTVがあるかを表示
取材:銭湯愛好会東京支部
取材日:2007年7月某日(土)



 
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