あづま温泉 桔梗館
(Aduma Onsen Kikyoukan)



 東(あずま)村と吾妻(あがつま)町が合併してできたのが東吾妻町だ。したがって、読みは「あずまあがつま」かと思いきや、オーソドックスに「ひがしあがつま」なのだそうだ。
 今回紹介する温泉は、東吾妻町にある日帰り入浴施設「あづま温泉 桔梗館(ききょうかん)」である。東吾妻町には、桔梗館以外にも岩櫃城温泉「くつろぎの館」、コニファーいわびつ、根古屋の湯、鳩ノ湯温泉、薬師温泉、湯川温泉、川中温泉、松の湯温泉等の多数の温泉がある。
 桔梗館の建物は、中に入ってみるとその重厚な造りに驚かされる。大きな太い梁が丸見えになっているからだ。
 フロントの正面には大きな休憩スペースがあるが、これは可動式の間仕切りで2部屋に仕切られている。片側は軽食ができる大広間。もう一方はステージのあるカラオケ広間だ。取材班が桔梗館を訪れた13:00頃でも、カラオケ広間からは絶え間なく歌声が聞こえていた。
 ちなみに、桔梗館は地元の老人ならば1日滞在しても200円。冷暖房完備で、お茶と冷水も無料。これならば、1日滞在してゆっくりしていくことができる。但し、カラオケは1曲200円とのことで、決して安くはないが・・・。
 フロント前には売店があり、地元の特産品が多数置いてある。珍しいものではトマトのドライフルーツがある。
 浴室はフロントから左手の通路を進んでいったところにある。通路途中には2基のマッサージ椅子、4台の足ツボマッサージ器がある。
 浴室は内湯と露天風呂がある。まずは露天風呂へ。露天風呂の正面に見える大きな岩の山は奇勝「岩井堂」だ。岩山の中腹には何やら四角い穴がある。「あの穴まで一体どうやってたどり着くのだろうか。さぞかし大変だろうなあ。どうせこっちは露天風呂で極楽じゃわい・・・。」そんなことを考えながら、露天風呂に浸かる。湯は無色透明で、若干熱めだ。今日は天気が非常にいいので、露天風呂周辺の岩の表面はやけどをしそうな熱さである。これに湯をかけて冷やし、その上に腰を下ろす。
 内湯は落ち着いた雰囲気だ。そして内湯に入ったら、ぜひ上を見上げてほしい。丸太の梁が縦横に走っているのが見えるであろう。和の雰囲気が溢れている。
 洗い場は9か所。リンスインシャンプーと固形石鹸が完備されている。カラン廻りは、水の配管は通常通り埋め込みなのに、なぜか温水の配管だけが露出になっている。温水の配管は温泉の成分により腐食しやすいため、いつでも改修工事ができるよう、このようになっているのであろうか。
 ちなみに、桔梗館の湯は、ナトリウム−塩化物温泉(アルカリ性低張性高温泉)であり、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、間接のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、健康増進、疲労回復、きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病に効くという。
 桔梗館では、たっぷりと時間を確保したうえで、ゆったりと滞在しよう。さっさと帰るのはもったいない。

入浴料:大人3時間以内400円、5時間以内800円、1日1,000円、小人、障害者3時間以内300円、5時間以内500円、1日600円、町内老人(65歳以上)1日200円、3歳未満無料、カラオケ1曲200円、アイスクリーム130円


住所 入浴料 サウナ TV 営業時間 定休日
群馬県吾妻郡東吾妻町
大字新巻325-1
400円 × × 10:00〜21:00 毎月21日
(日曜日、祝日の場合は翌日)

※ 入浴料はサウナ料金込で表示
※ TVはサウナ内にTVがあるかを表示
取材:銭湯愛好会東京支部
取材日:2010年7月18日(日)



 
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